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ゆとり日本人妻×ミレニアル英国人夫が初めての出産・育児に奮闘する軌跡

【日英の子育て文化】イギリスのいい子と日本のいい子では何が違う?

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大学時代にイギリス人の夫と出会ったことがきっかけで、私は当時からイギリスの幼児教育に興味を持ちはじめ、卒論のテーマにしたくらいでした。

 

卒業してから7年と月日は流れましたが、妊娠し自分が母親になるとわかった時から再び幼児教育に関して考えにふけることが増え、産後に必ずぶつかるであろうイギリス人夫との子育てやしつけの方針の違いを整理しておこうと思い、最近は大学時代に執筆した卒論の参考にしていた書籍に再び目を通しています。

 

その中で、私が最も感銘を受け参考にした書籍を簡単に紹介したいと思います。海外ではこんな子育て観もあるんだということを知っていただけたらと思います。

 

『イギリスのいい子 日本のいい子~自己主張とがまんの教育学~』佐藤淑子 著

 私自身過去を振り返ると、幼少期に母親から「いい子だね。」と褒められたときは、どんな時だったかよく覚えています。

 

  • 嫌いな食べ物を残さず食べ切ったとき
  • 静かに食事をしていたとき
  • おとなしくブランコの順番を待っていたとき 
  • おもちゃを貸してほしいと泣きわめく弟に、まだ遊びたくても渋々貸したとき…

 

日本では幼少期から思いやり協調性我慢強さ礼儀正しさ従順、いわゆる我慢することの大切さを知らず知らずのうちに学んできました。

 

しかし、これらの「いい子」という肩書は必ずしも外国では通用しないことに衝撃を受けました。

 

他人の子におもちゃを貸してあげない子、「ストロベリーアイスクリームじゃなくてチョコレートアイスクリームしか食べたくない!」と泣きわめく子、 日本ではわがままだと思われるような子どもの言動もアメリカやイギリスでは「いい子」に当てはまる場合もあるんです。

 

つまり、状況によっては我慢しずに自己主張ができる子が「いい子」だと思われるお国もあるんです。

 

 このイギリスと日本の『いい子論』の価値観の違いは、それぞれの国が持つ歴史的・文化的背景とも密接に関わっていますが、イギリスでも集団への協調性を重んじる部分もあり、同じ島国であることから日本と共通点も多いことがわかりました。

 

皆さんは、自分の子に対してこんな理想はありませんか?

 

『思いやりのある優しい子に育てたいけれど、自分の意見を言えない子にはなってほしくないし、でもわがままになっても困る…』

 

著者は、子供の社会性を育むためには、自己主張と自己抑制の二つをバランスよく発達させることが重要だと述べています。

 

つまり、幼少期から自己主張もできて、協調性と他人を思いやる力があれば、将来リーダーシップも発揮できて他人との信頼関係も築けるような大人へと導くことが可能だといいます。

 

かなり簡単に説明すると

 

『自己主張』とは、自分の欲求や意思を他人や集団に対してに伝えること。

『自己抑制』とは、自分の欲求や行動をがまんすること。

 

そして、アメリカ・イギリス・日本と居住経験のある著者がそれぞれの国で重視されている能力を3つのタイプに分けました。

 

  1. 自己主張の能力を強く重視するのがアメリカ
  2. 自己抑制の能力を強く重視するのが日本
  3. 自己主張と自己抑制のバランスを重視するのがイギリス

 

本著では、③の両者のバランスのとれた人間形成の発達を幼児期から目指すイギリスの教育と、②の比較的自己抑制(がまんを美徳とすること)を尊重する傾向のある日本の幼児教育が日英比較されています。

 

興味深いことに、家庭内におけるしつけの仕方と、就学前教育機関(いわゆる日本の幼稚園やイギリスの保育学校)の視点からイギリスと日本の教育の方針やしつけ方の違いが、著者の研究によって説明されています。

 

 例えば、

イギリスの家庭では就寝時子どもと親は別々の部屋で寝る、授乳や就寝等の生活時間に厳しい、子供が嫌いなものを無理やり食べさせない、大人と子供の時間を区別する等の特徴が紹介されていますが、子どもの自発性を育むための傾向だそうです。

 

この日英比較教育学の詳しい研究内容は、ぜひ本書を手に取っていただきたいです。子どもたちがどうやってバランスの取れた人間性を身につけていくのか、親はそのためにどうするべきかのヒントが見えるはずです。

 

私は昔から、引っ込み思案で自己主張できない自分自身にいら立ちを感じていました。

 

そんな消極的な私が、一番戸惑ったのは大学時代にカナダに留学した時。

 

自分の意見を堂々と主張する外国人に囲まれて、ただただ恐縮してしまう典型的な日本人学生の一人だったと思います。

 

自分のそんなマイナスな面は、振り返れば幼少期からの集団教育によって自己を抑制しすぎてしまったことが原因ではないかと思ったものです。象徴する言葉に『出る杭は打たれる』なんてことわざがありますね。

 

他人の顔色や他人からの評価ばかり気にする自分からは社会人になった今でも完全に抜け出せないのが悔しいやら苦しいやら…。

 

そんなこともあり、生まれて来る子どもには、日本人特有の思いやりがあり優しい子に育ってほしいのと同時にどうか自分のアイデンティティに自信を持ってほしいのです。

 

たとえ、ハーフであっても、他人とは違う部分が多くても、グローバルな時代において異文化コミュニケーションの機会も増えている昨今、いつか私みたいに海外に留学したり移住することがあったら、ありのままで堂々と自分を自己表現できる芯の強い子に育ってほしいなぁ。と願わずにはいられません。

 

子育ての方法は十家族十色で正解はありませんが、私と同じような悩みを持っているプレママさんや子育て中のママさんへ、イギリスにはこんな子育て文化もあるということを少しでも参考にしてもらいたく、この一冊を紹介させていただきました。