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ゆとり日本人妻×ミレニアル英国人夫が初めての出産・育児に奮闘する軌跡

カルチャーショック?日本で出産前にイギリス人夫と話し合っておくべきこと

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夫に日本での出産について話し合っている中で、何回かカルチャーショックを受けることがありました。

今日は、私が夫と特に衝突した日本でのお産事情に関する2つの価値観の違いについてをまとめてみました。

 

自然分娩VS無痛分娩

私が痛みに弱いことを知っている夫は、私に無痛分娩を選択してほしいそうですが、私が分娩予定の産院には無痛分娩の選択肢がなく、基本的に自然分娩しか行わないそうです。そもそも、里帰り先の私の地域には無痛分娩ができる産院を探しても近くに見つかりませんでした。

 

日本は、世界的に麻酔科医の数が少なく、無痛分娩に対してハイリスク・ハイリターンのイメージもありますし、『お腹を痛めて出産してこそ母性が生まれる』とする風潮も根強いので仕方のないことかもしれません。

 

調べてみると、データが古いので、現在はもっと増えているかもしれませんが、2007年度に行われた調査の結果、日本全国の硬膜外無痛分娩率は全分娩の2.6%、イギリスでは全分娩中の23%(2006年)とイギリスの方が日本より10倍無痛分娩の割合が多いです。 

(参考 http://www.jsoap.com/pompier_painless.html

 

イギリスでは、無痛分娩や自然分娩以外にもアロマセラピーや水中分娩といった様々なバースプランがあって、中でもイギリス人の友達が勧めてくれたのは、分娩にGas and Air(通称、笑気ガス)と呼ばれる補助的な治療法を使うことです。

 

亜酸化窒素と酸素が混合されているガスを鼻と口にマスクを当てて吸い込むことによって、陣痛の痛みを軽減する仕組みです。効果は一時的で、無痛分娩ほど完全に痛みがなくなるわけではないのですが、彼女曰くリラックスして分娩に集中できるためイギリスで人気なのだそうです。

 

「日本が自然分娩を推奨しているのは素晴らしいことだと思う。でも、たとえ無痛分娩を選んだとしても、あなたが母親になることへの何の落ち度にもならないわ」と言う彼女の言葉に私は頼もしさを感じました。

 

会陰切開する・しない問題

私が出産に対して一番恐れているのがこの会陰切開という処置なのですが、日本で主流とされるこの処置に夫は大反対です。

 

会陰切開とは、胎児を分娩する際に膣と肛門の間の部分を切開する処置のことを指していて、日本の分娩方法としては主流な処置で基本的には初産の人の約7割に実施されると言われていますが、経産婦さんの場合は会陰が伸びることによって会陰切開をする確率は低くなるようです。

 

私も初めて分娩にこの処置があると知ったときは血の気がひきました。

 

でも、調べてみるとなぜ日本では、この会陰切開の処置がほとんどの初産婦さんに施されているのかにはちゃんとした理由があったので、それを理解しておくことも大切なことだと思います。

 

会陰切開をする理由は、会陰が伸びるのを待っている間に、赤ちゃんの心拍が下がってしまう前に早めに赤ちゃんを取り出してあげられるから。そして、会陰が伸びる前にお母さんがいきみを我慢できなかった場合、会陰がギザギザに裂けてしまい、その後の回復に時間を要したり、後遺症になる場合もあるからです。

 

なお、東アジア人(日本人、韓国人など)は、最も会陰が伸びにくい人種だというオーストラリアの研究結果もあり、遺伝的な理由もあるのかもしれません。

 

最初に述べたように私がこの処置の話をした時、私の夫は大反対でした。

「あんなところをハサミで切るなんて、そんなことは拷問としか言えない!信じられない!」の一点張り。

 

それもそのはず。イギリスでは、どうやら会陰切開は主流ではないそうです。

 

NHS(ナショナル・ヘルス・サービス)によると、イギリスで会陰切開が行われる割合は7人に1人で、それも赤ちゃんや母体が危険な状態の場合に限ります。

理由は、人工的に皮膚にメスを入れるという行為は人間の自然治癒力を弱めてしまうため、産後の回復が著しく遅くなるという研究結果が報告されたからだそうです。

 

会陰切開をしなくても女性の体はお産の最終段階できちんと会陰部分が柔らかくなって伸びるようになっているとの研究結果もあります。

 

ただし会陰部分が最大限に柔らかくなり伸びるまでにはそれなりに時間がかかり、その地点に到達する前に妊婦さん達はいきみたくなってしまうのが自然であって、いきみ逃しが出来ず、会陰部分が最大限に伸びる前にいきんでしまうと会陰裂傷となってしまいます。

 

だからこそ、イギリス人の友達は、いきみ逃しの方法を事前に知っておくために、できるだけ出産前にbirth class(陣痛~出産の流れをレクチャーしてくれる教室)に行くことが大切だと言っていました。また、 イギリスでは助産師さんの腕にかかっていて、いきみのタイミングによる指示が出るので安心して出産できたとのこと。

 

ただ例外としては、胎児が大きい、胎児の心拍が低下して早く取り出さないといけない、母体が危険な状態、胎児がなかなか出てこずに吸引器などの器具を使って取り出さなければならないような緊急事態になった場合はすぐに会陰切開が行われて、出産を進めたり帝王切開になることもあるようです。

参考 https://www.nhs.uk/conditions/pregnancy-and-baby/episiotomy/

 

会陰裂傷をできるだけ避ける方法として、妊娠中に会陰マッサージをしておくことがイギリスでも日本でも推奨されています。

 

まとめ

こういった分娩に対する価値観の違いがあるため、夫は快く立ち会いをする気にはなれないそうなのですが、日本で自然分娩や会陰切開が主流である、ちゃんとした理由を何度も説明したので、最初のように開けっぴろげに反対はしなくなりましたが、会陰切開についてはできるだけ避けたい旨をバースプランに詳しく希望を書こうと思っています。

 

できれば、私もできるだけ痛みは避けたいし安産であることを願いますが、一番大切なのは赤ちゃんの命だということを肝に銘じています。

 

また、自分の希望の分娩方法やバースプランを見つめ、個人の希望を大切にする習慣があるイギリスの出産事情にも大変興味がわきました。今後、もし二人目を授かることがあれば、自分には何が適切なのかをゆっくりと検討してみたいと思います。