✩*⋆miracle of love⋆*✩

ゆとり日本人妻×ミレニアル英国人夫が初めての出産・育児に奮闘する軌跡

汐見稔幸先生の本に学ぶ!0〜3歳の時期に親が知っておくべきとても大切でシンプルなルール

f:id:miracle-of-love:20190308142250j:plain

先日、弟がいきなり

ぜひ、読んでほしい本がある!

と、電話をかけてきました。

 

実は、私の弟は将来、こども園の園長先生になるのが夢で、園長候補として保育関係の研修やセミナーに参加しては学んだことを家に持ち帰って幼児教育や保育について家族で討論したりするのが日課となっています。私が里帰りして実家にいるときはよく弟と育児について熱く語りあったものです。

 

弟が電話で私に伝えたかったことは、先日弟が参加した保育関係者対象の講演がとても面白くて感動したから、そのセミナーの講師をしていた先生の著書を読むべきだ!といった内容でした。

 

そのセミナーの講師をされていたというのが東大名誉教授の汐見稔幸(しおみとしゆき)先生。教育学、子どもの発達的人間学(教育人間学)、特にことばと人間形成を専門とする教育哲学者の第一人者です。

 

わかりやすくユーモアにあふれた講演内容が人気で、教育現場で働く教育関係者には有名な先生なんですが、最近はEテレの『すくすく子育て』という番組を始め、メディアにもよく出演されたり育児書も何冊か出版されているので、ママたちの間でも有名な先生ですね。

 

自ら3人のお子さんの育児の経験から父親の育児参加も積極的に呼びかけている先生です。

 

その汐見稔幸先生の本は、0歳児の子育て真っ最中の私に知っておくべきことが盛りだくさんだから絶対に読むべきだと弟が言うので、まず一冊手に取りました。

 

それが、この一冊。

 

新装版 0~3歳 能力を育てる 好奇心を引き出す

新装版 0~3歳 能力を育てる 好奇心を引き出す

 

 

一言で言うと育児書のようで全然育児書っぽくない!

ママに語りかけるような優しい言葉で書いてあるので、とても読みやすくて引き込まれました。

 

簡単に説明すると、自信を持てる子に育てるために、0〜3歳の時期に親が知っておきたいことがわかります。

 

目次の見出しからもわかるようにシンプルなんだけれど、どれも印象に残る言葉で、今後育児で立ち止まってしまう時にふと思い出して力をもらえるような気がします。

 

f:id:miracle-of-love:20190308103426j:plain 

 

f:id:miracle-of-love:20190308103452j:plain

 

f:id:miracle-of-love:20190308103624j:plain

 

例えば、第1章の『はじめてお母さんになる人へ』で私が心打たれた言葉は

 

子どもの「その子らしさ」を育てよう 子どもは育児書どおりには育たない

赤ちゃんは人間である 赤ちゃんは感情を大人と同じように持っている

赤ちゃんに「わがまま」はない あるのは自己主張

子どもの可能性を信じよう 最後は親バカが勝つ

 

子育ては育児書通りにいかないのが当たり前で、子どもはみんなが問題児と捉えることによって、一人一人の個性を大切にするべきだとよく分かりました。

 

どうしても親としては、子どもに平均値の育てやすさを求めてしまって、育児書通りにいかないとイライラしたり、「うちの子って大丈夫?」なんて思ってしまう時もあると思うんです。

 

でも、平均値からはみ出る子ほど、将来が楽しみなんだと言う汐見先生の見解に子育ての明るい未来を感じました。


子育てをしているすべてのお母さん、お父さんに向けて、これだけはおさえておいてほしいという願いが込められた とてもたいせつでシンプルなルールなので、子育てに行き詰まったて苦しいなぁと思ったときに助け舟となってくれる一冊です。


発達障害、寝かしつけ、インターネット活用法、おむつはずし等、最近の育児事情を踏まえたコラムも読み応えがありました。

 

早期教育よりもたいせつなこと

また、汐見先生は、子どもへの「早期教育」についても警告されていて、早期教育よりも子どもの好奇心や自主性を育てることの大切さについても考えさせられる内容でした。

 

みなさんの子育ての目標は何ですか?

 

頭のいい子に育てること?

運動が得意な子に育てること?

英語が話せる子に育てること?

いい大学に入れる子に育てること?

 

願いはさまざまですが、親はついつい子どものためだと言いながら、子どもの一歩先を歩いてしまって文字や数、英語、音楽と言った早期教育が子どものためだと思いがちです。

 

かく言う私も自分の人生の欠点や悔いている部分を思い出すと、息子には自分より良い人生を歩んで欲しいと子どもに理想を押しつけがち。

 

でも、この本を読んで、その考え自体が親のエゴで息子の人生にレールを敷くことになるんだと気が付きハッとしました。

 

早期能力開発で知識を詰め込むのではなく、自分の力で判断し、自分がほんとうに大事だと思ったことを行い、その結果に自分で責任を持つという力、つまり自主性を育てることが幼いころの子育ての目標の一つだと汐見先生は言います。

 

自主性を育てるキーワード

  1. 探索活動
  2. 知的好奇心
  3. 遊び
  4. 後ろからついていく

子どもは知識ではなく、遊びを通して身に着けられることがたくさんある。子どもの探求心・好奇心を尊重するために、常に親は一歩後ろからついていってあげることを心掛けた育児ができたらと思います。

 

私が以前、記事で紹介したデンマーク式の育児とリンクする子育ての価値観です。

www.miracle-of-love.com

 

また、汐見先生の著書についてはブログでも紹介していきたいと思います。

 

世界的に注目されている主体的保育と非認知的能力

子どもの自主性の話になったので、最近の保育現場についても触れておきたいと思います。

 

世界的にも幼児教育現場で注目されている「非認知的能力」という言葉は、今やトレンドとなり子育て世代であれば一度は耳にした方も多いかもしれません。

ここ数年、日本の保育現場でも子どもたちの「非認知的能力」を伸ばす方針に変わりつつあります。

 

「非認知的能力」と「認知的能力」の違い

非認知的能力・・・目標に向かって頑張る力、他の人とうまく関わる力、感情をコントロールする力→IQで測れない力


認知的能力・・・数がわかったり字が書けたりする能力→IQで測れる力

 

0~3歳の時期に非認知的能力を磨くことはのちのちに認知的能力に繋がって凄まじい威力を発揮するのです。

 

その非認知的能力は、子ども主体の遊びで育つと言われています。子どもの自発的な部分を大事にして、させられるのではなく、自分からやっていく中で育てる。特に、幼児期の場合は遊びこむ中で、やる気・意欲・粘り強さ・探求していく力が身につくんです。

 

欧米(主に北欧)の保育園では遊びを通して非認知的能力を伸ばすことの重要性にまっさきに気が付き、子どもの主体性に着目した保育現場が多いのですが、日本の保育現場ではこの数年でやっとこの事実に気がつき平成30年度4月から幼稚園・保育園・こども園ともに「子ども主体の学びが重要」であることが示され新しい保育指針に改定されたというニュースが記憶に新しいです。

 

例えば、遊びの時間に、砂場で遊ぶ子、ブロックで遊ぶ子、絵本を読む子…全員に同じことをさせるのではなく、子どもたち一人ひとりがやりたい遊びや興味のある遊びをさせ、保育者は見守ったり子どもたちが助けを求めた時だけ手を差し伸べることも主体的保育の一環です。

 

ただ、保育士をしている母によると、まだまだこれまでの集団(一斉)保育のあり方を支持している親御さんも多く、主体的保育に対する理解を得るのに努力が必要な状況だと言います。

 

グローバル化、人工知能の普及、環境問題、少子高齢化……子どもをめぐる環境が変わり、時代の移り変わりとともにさまざまな問題を抱えている現代社会、今の子どもたちが大人になったときにみんなで協力して解決策を導いていく力が必要となってきます。

 

今は日本の保育が変わろうとしている節目の時なのかもしれませんね。

 

今後、メープルの保育園や幼稚園選びで「主体的保育」をしている園かどうかというのは必ず気にする項目になりそうです。